「もー…ごめんってばぁー……」 エリカが哀しそうな声で謝罪を繰り返すが断固受け入れない! 「実験にのめりこんで昨日の夜どころか今この時間まで完全にデートの約束忘れてたことは謝るよ…ねぇ許して?お願い!」 「エリカっていつもそう!何かにつけて実験で遅れた!実験で忘れた!挙句の果てに実験台になって!?俺ってエリカにとって何!?モルモット!?」 「前の綾ちゃんみたいだよ……」 そろそろガチめにへこんでるので俺はエリカに折衝案というかむしろ今日の目的を提示する。 「これ着て言うこと聞いてくれたら許す」 俺の手には超ミニなサンタコス。エリカが着ればおっぱいぼーん!おしりどーん!そけい部ソケーイ!おなかたぷんっ!すること請け合いのエッチなエッチな季節の衣装だ。 「本当にこれ着たら許してくれる…?」 これ着て言うこと聞いてくれたらね。 「じゃあ着る…」 そういうとエリカは着替えようと部屋を出…てはいけません目の前で着替えてください。 「もーっ!クリスマスなんてこりごりだよーっ!!」 エリカの悲鳴と共に剥かれた服がパサリと落ちる音がした。
「うう…全部見られた…おまたがすーすーする…なんで下着まで脱がなきゃいけないの!!」 恨みがましい恨み節を唱えるエリカのドスケベなサンタコスを頭からつま先までじっくりと眺める。うんエロイ… 「じゃあエリカこの鈴もって踊りながらジングルベル歌って」 「エリカ膝に乗りながら酌して」 「エリカ自分にリボン巻いてプレゼントは私ってのやって」 もはややりたい放題だった。だいたい昨日からずっとエリカを待ってる間酒を飲んで不安を紛らわせるしかなかったのだからこれぐらいは許して欲しい。
「エリカ、記念撮影」 「もう無理ーっ!許して……」 エリカのスマホをインカメラに切り替えてエリカの肩を抱いて写真を撮る。そして待ち受け画面に設定した。 「ちょっとこれ流石に研究室にもっていけないよ…」 肩を落とすエリカはかわいいなぁ。 そろそろ許すかと思ったところでエリカに向き直るとなんだか様子がおかしい。 「ねぇ…次はどうしたらいいの…?」 熱っぽさをはらんだ瞳に上下する肩。自分の唇に指を当てて熱い吐息を漏らすエリカ。 「いや、やりすぎたよエリカごめん。パーティーしよ?」 今度はこちらがダメ無理やめての番だった。 「いやだよぉ…もっと命令して?何でもするから…ね?『お願い』」 エリカに気圧されたまま夜は更けていく。エリカはやっぱりアーヤの姉だった。下手にエリカの羞恥心を刺激するのはやめよう。俺は心からそう思ったのだった。
私はパンをくわえて登校中交差点で男の子とぶつかったの。あいたた…ってパンが服についてるじゃない!しかもバターを塗った面が…ああなんてことかしら…こんなことならトースターじゃなくて炊飯器を買っておくべきだったわ! すると何だか無性に腹が立って、私は目の前の男の子に当たってしまうの。 「ちょっと!何処見て歩いてるのよ!!」 言ってから後悔したわ…だってぶつかった相手は私の大好きなマルザンナだったんですもの!! 「すまないガブリエラ!美しい姫君を飾るお召し物に汚れがついてしまった!!」 マルザンナは本当にすまなさそうな顔をするわ。 やめてマルザンナ私そんなつもりじゃなかったの…でも優しい貴方は私をお姫様を扱うように抱っこして白馬に載せたのよ? 「貴女の服の汚れを雪ぎに湖に行きましょうぞ!ハッ!!」 白馬は嘶くと私とマルザンナを乗せて高く高く空を駆けたわ。 どんどん町並みが小さくなって…マルザンナの大きな背中にしがみつくと、貴方の背中はバターで汚れちゃって…ごめんなさいマルザンナっていうと、貴女に触れられるのが嬉しいだなんてかわいい事言うのよ? ありがとうマルザンナ!!大好きよ!! fin
「こんにちは、「」ィル」 私ゎ「」ィルに挨拶すると、いい匂いがすることにきづいたょ。あまーいあまーいあんこの香り。もしかしてこれって…… 「たい焼きだぁ!!」 「」ィルは優しい顔でゎらうと私にたい焼きをてゎたしてくれるんだ!それもいっこじゃなくてね!たくさん!! 色とりどりの紙袋がきれいで…そのどれもが宝石みたぃにかがゃぃてみぇるんだ!! 「全部つばめのものだよ」 ゎぁ!!ぅれしぃ!! ホカホカでアツアツのたい焼き!! でもね、私は「」ィルに両手いっぱいのたい焼きを抱えて言うんだ。 「二人で食べるともっとぉぃしぃょ!!」 半分このたい焼きを二人でたべるょ! 尻尾ばかり渡してゴメンね、「」ィル。
「何?クリスマスに呼びつけたりなんかして…え?用事があったのかって?ないわよ別に。じゃなきゃこないわよ…はぁ…お互い寂しいクリスマスね…いいけど」 小夜はため息をつきながらもポットに沸いたお湯をコーヒーポットにゆっくり、たっぷりと注ぎ入れる。 フィルターを濡らし、挽いたコーヒー豆を潜り抜けるドリッパーから懐かしいにおいがした。今も、変わらないんだな、と。 そういうと小夜は眉間に皺を寄せながら答える。 「だって、他の豆を知らないし…知る前に私たち…」 どちらからともなく黙り込む。 コーヒーポットの半分ぐらいまで落ちたコーヒーに、もう半分のお湯をいれ、そのまま火にかける。 お湯で割られたコーヒーの香りが開いていき、懐かしい気持ちがよみがえってくる。 「それで、本題は?」 ただ、会いたくなってだなんて言葉に絆される彼女ではないだろう。 しかし、その場を切り抜けるための空っぽの嘘も、それらしい相談事もない。ただただ無言の時間が過ぎていく。 再度沸いたコーヒーをホーローのマグカップに注ぐ小夜。 物持ちがいいのかなんなのか、あの頃と同じ、大き目のマグカップと、かわいらしいからと買った小さめのマグカップが並ぶ。 あの頃のように、二人で並べたら…そんな感傷に浸っていると、小夜はソファの隣に腰掛ける。あの頃の距離で。 「クリスマスが寂しいのはお互い様よ」 だからと言って、あの頃と同じように、とはいかないけどね。とカップに口をつけながらつけ加える小夜。 だろうねと同じように飲んだコーヒーは苦い。 二人で、真っ暗な部屋で外の明かりをぼんやりと眺める。 「でもね」 久しぶりのキスは、苦いコーヒーの味がした。
「骨つきチキンってさ、正直食べづらいよね」 黙々とクリスマスにケンタ。キーで買ってきたチキンを食べながら千羽鶴に語りかける。 「でも、クリスマスと言えばこれ! というところもある。それに美味しい」 「うんまぁ、美味しいんだけど」 もぐもぐ食べながら、食べては残った骨を骨入れに突っ込みながら、再び口を開く」 「食べてる間って喋りづらいし、こう……黙々としすぎてて盛り上がりに欠けると言うか……」 「食事中はそもそも喋るのは行儀がよくない。めっ」 「はい」 再びもぐもぐとチキンを食べる。クリスマスの飾り付けや出来る限り奮発した料理の数々。あとついでに自分のサンタのコスプレもチキンの前では話題にすら挙がらない。おのれチキン。マクド○ルドを……潰す! 「でも、そうね」 食べ終わったチキンの骨を捨てながら千羽鶴は語る。 「ケーキを食べる時なら、お喋りしながらでもきっとセーフ! ……だから、早くチキン食べましょう?」 ……なんでケーキならいいのか。なんて野暮なことは聞かないで、少し笑いながらまたチキンに手を伸ばす。まあ、こんなクリスマスがあっても、いいか。とか思いながら。
「ところで、チキン食べ過ぎてちーはケーキ食べれるかわからない……」 「正直、俺も……」 ……こんなクリスマスがあっても、いいじゃない。いいのか?
「納得いきません」 百鶴はジトめをさらにじとっとさせながらひとりごちつつ部屋に戻る…と、そこには「」otが寝ていた。 「これは好都合ですね…」 何を隠そう納得いかないというのは「」otばかりが自分の寝顔を見ているという事実に対してだった。 なぜ寝ているのかはわからないがこれは好機と百鶴は仰向けに寝転がる「」otの顔を覗き込む。 「ねてますかー?」 「リアルバイノーラルボイスですよー」 「」otの耳元で囁く百鶴。 その吐息がくすぐったいのか「」otは無意識に反応を返す。 これは面白いですねと観察したり頬をつついたりしていると更なる悪戯心がめばえた。 「■■野郎も一応男性ですし、寝ている間に刺激されればもっと情けない姿を拝めるのでは?」 百鶴の視線は「」otの股間に注がれるのだった。
ジーッ…ぼろんっ…百鶴は無防備な「」otのズボンを下ろすことをいともたやすく成功させると、「」otのモノをしげしげと観察する。 「これが男性器ですか…まだ小さいですね…これが平常なのでしょうか?」 顔を近づけて恐る恐る手のひらで撫でると、外部からの刺激に反応したのかみるみる内に硬く、膨張していく。 思ったよりも早い変化に百鶴は驚きつつその委細を目に焼き付けようと手を離し動向を見守る。 いわゆる半勃ちになったモノを見て目を丸くすると、今度はそれが「」otの性の象徴だということを今更思い出して頬を赤らめる。 「ま…全く…ひとのコタツで節操ないですね…さすがは■■野郎です。これはお仕置きが必要ですね…」 身勝手な論理を構築しながら百鶴は服を脱ぐ。 これは決して自分がエッチなのではなくあくまでもお仕置きなのだと言い聞かせながら、「」otの先端にそっと唇を触れさせた。
「む…んっ…唇が乾いてますね…ぺろっ…これで痛くはないのでしょうか…あむ…んっ…うぇ、変な味ですね…ちゅっ…でもなんだか、クセになりそうです…」 軽く触れるようなキスから、舌なめずりをして、亀頭に唾をまぶしながら舌で解けかけのアイスキャンディをしゃぶる様に舌を這わせる。 よだれが幹に滴り落ちそうになるとそれを慌てて舌で救い上げるように舐め上げ、口に含んで吸い上げる。 すると甘勃ちだった「」otのモノはくわえたままでいるのが困難になるほど怒張し、顎の疲れた百鶴はぷはっ、と酸素を求めて口を離す。
「生意気ですね…そんな■■野郎には、こうです。」 百鶴は自分の胸を自分で捏ねるように揉んでイメトレをしてから、そっと「」otのモノを豊満な胸に挟み込む。 すべりが足りないと感じたので、はしたないが、たらりと唾を垂らしてすべりを良くすると、腕で自分の胸ごと「」otのモノを包み込むように抱きしめ、しごき始める、「」otが腰を浮かせながらビクビクと反応することに気を良くした百鶴はより大胆に先端を吸い上げ、淫らな水音を立てながら、舐めしゃぶる。 流石に少し下品ですかね…と思いつつもその胸と口を使った愛撫の勢いは止まることがなかった。
「んっ!ん!んぐっ…んむっ!」 じゅぼじゅぼと音を立て、ぢゅるるるっ!と吸い上げ攻め立てる。「」otは無抵抗な自分の敏感な部分に対しての激しい愛撫に限界に達する。 ビクンと腰を跳ね上げ、百鶴の喉奥に自身を突き入れると、その状態で精吐き出した。 「んぶ!?んんっ!!むっ…ん……!!」 前触れのない「」otの反撃ともいえる反応に射精で百鶴は目を白黒とさせる。 喉にぶちまけられた白濁液に反射で喉を絞め、気道に入らないよう自身を防護すると今度は足りなくなった酸素を求めて、射精が終わるまで動けずに耐える。 口内の隙間を満たすように吐き出された粘液をこそぐように唇をすぼめて吸い出すと、涙をぽろりとこぼしながらも、その熱く絡んだモノをなんとか飲み下した。 「げほっ…ごほ…うえぇ…飲んじゃいましたよ…」 百鶴は悪態をつきながらも、飲み込んだ熱が下腹部を熱くさせていることを自覚する。 太ももをこすり合わせると、にちゃ、といやらしい音がした。
「■■野郎が悪いんですからね…あなたが私に火をつけるから…」 もどかしげにパジャマの下を脱ぎ去り、「」otのまだ半勃ち状態のモノの先端に自らの割れ目を押し当てる。 つぷ。と乙女の大事なところに先から傘が押し広げるように挿入っていき、身体を割り開かれるような恐怖から少し腰を浮かしてしまう。 そんなことを繰り返しているうちに「」otのモノはまた固さと大きさを取り戻し、再度の侵入に対してより大きな恐怖心を抱かせる。 「なにを…この程度で…別に怖くなんて…」 くちくちと入り口付近で亀頭を擦り付けているうちに、その状態に慣れ快感を覚える百鶴。 緊張がほぐれてくるにつれてストロークの長さが徐々に伸びていき、意を決して腰を落とす。 鈍い痛みとともに、百鶴は「」otとひとつになったのだ。
「ああっ…!かはっ…!いた…いたいっ!!」 百鶴は見掛けに似合わない初心な生娘のように涙をポロポロとこぼす。 こんなに痛いなんて…こんなことしなければ良かったと激しい後悔に思考を支配される。 しかし、そのときだった。 ふと後ろに転がされ、仰向けになる百鶴。 自分の上にはいつの間にか目を覚ましていた「」otが自分を、押し倒していた。 「な…■■野郎!?起きちゃったんですか!?」 「」otは恥ずかしいのか何もいわずに腰をゆっくりと動かす。 驚きからか、先ほどまでの痛みはなく、気遣うような動きに少しずつ興奮を覚える百鶴。 しかしあっという間に逆転されてしまったことに納得がいかず、しかし強くも出られずに黙って「」otに抱きつく。胸がむにゅっっと潰れて、互いの鼓動を交換する。 (ああ…どうしよう…なんだかすごく幸せな気分です…)
動くよ、ひゃっちゃん。 「」otは返事も聞かずにピストン運動を激しくする。 多少慣らされたとはいえ破瓜の痛みが残る膣内を蹂躙する「」otの性器の感覚に翻弄する百鶴は気を紛らわせようと「」otにぶつけるような勢いで舌を入れるキスをする。 もはや絡み合った舌が出す音なのか、ぐちゅぐちゅと、肌のぶつかる音なのかもわからないほどに絡み合う二人。 「」otは百鶴に腰をぶつけるようにおしつけると、その一番奥に二度目の精を吐き出した。 百鶴は抱きしめられ、押し付けられて抵抗もままならないままにいいように種付けをされる。 その圧倒的な上下関係に暗い快感を芽生えさせながら、全身で女にされた感触をかみ締めるのだった。
みやびの寝顔は可愛い。 普段は彼女が先に起きてしまう為まず見れないのだが、今日は休日なのに朝早く起きてしまった。 貴重な機会なのでこうして一人鑑賞会を開いているという訳だ。 「…………」 いつもの冷静な顔は鳴りを潜めて安心しきったあどけない顔を晒している。 隣に自分がいるにも関わらず、などというと相棒だからこそ安心出来るんやなんて怒るだろうか。 「そんなにじっと見ても楽しくないろう」 気だるげな声と共に瞼が開く。起こしてしまったようだ。 「そんなに熱い視線を向けられれば寝てもいられんよ。まあ…いつもはうちがたっぷりと見てるき、少しくらいならえいよ?」 ほれほれじっくりと見ぃ、などと言いながら目を閉じるみやび。いや起きてたら意味ないですよね? 「ふむ…。ならうちの安眠の為に協力せい。どーん!」 胸に抱き着いて来た。 そこに顔埋められると寝顔見れないんだけどな…。 苦笑しながら可愛い奥さんを抱きしめ返す。暖かいし柔らかくて落ち着く。 ・ ・ ・ 「相棒、いい加減起きぃ」 言われて目を開ければなんと昼前。 二度寝にしては随分と寝入ってしまった。 「みやびさん湯たんぽは極上やったろ?可愛い寝顔やったぞ」 ニヤニヤと笑いながら台所に行ってしまった。 まさか先に寝てしまうとは…。そういう作戦だったのだろうか 自分の寝付きの良さを恨みながら、おはようのキスをしに追いかけるのだった。 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたるを尻目に、みやびを抱いて二度寝するのもまたたのし
「えっと私とつばめさんは同じ辰年でつばめさんは天秤座で私は射手座 アーヤさんは戌年の乙女座でガブちゃんは巳年の天秤座でみやびさんは虎年の獅子座で真幌さんは…」 「急に干支の話なんてどうしたの伊勢海老?」 「だれが海老ですか誰が…」 千羽鶴からの声にソファから起き上がると読んでいた雑誌を千羽鶴に差し出す 「えっと…向かい干支の人同士は相性がいい?」 「そうなんですよ星座とかの相性もありますけど子年なら午年で丑年なら未年…みたいに向かい干支同士はお互いに足りないものを補い合えるから結婚相手や友人に良い!…とかなんとか」 「…けど6歳も年の差があると難しいんじゃ?」 「そりゃそうですけどちーちーはロマンが足りないですねロマンが!」 力説する神楽を冷めた目で見る千羽鶴だが雑誌を読むのを止める様子はない 「何を盛り上がってるのかしら?」 声にひかれてやって来て雑誌を渡されたアーヤ達が盛り上がる中みやびだけは少し悩んだ顔をしている
「えっと…どうしたのみやび?」 「ややこしい話になるけんどうちらの知ってる生まれ年はうちらの自覚している年やろ?」 「ええそうなるわね」 アーヤに確認するような質問を問いかけ頷いたのを見てみやびは話を続ける 「現実…と言ってもうちらからしたらこっちが現実やけんどそっちは本来なら2031年…って事はつばめちゃんと卯月が2016年生まれで申年 アーヤが2010年で虎年でガブちゃんは2017年酉年 うちが2014年午年って事になるんやけど…どっちが正解なのか考えとるんよ」 この質問には全員が首をかしげてしまった たしかにどちらも正解でもあり間違えでもある 数十分の議論の末この答えの無い話し合いは千羽鶴の答えは無いし前者の方が違和感は少ないからその辺は気の持ちようでいいのではの一言で終了したが全員の頭にはふと同じ疑問が浮かんだ 「」otの干支は何年なんだろう、自分の向かい干支だったらいいな、と
「いやあ夜も遅くなってきましたね!」 日頃からイメージどおり夜更かしをしないカレンがテンション高く歌うように言う。 今年最後の夜を司書達は集まって過ごすこととしていた。 「ではみなさんの一年を振り返りつつ来年の抱負でも発表しましょうか」 全然悪気のない委員長気質のエヴェレットがカレンと同じくニコニコしながら宣言すると、あっという間にしん、と静まり返る。 「まて、まてエヴェレット2x接続で一堂に会すのは好いとしてもだ。司書がそれを言い合っては何もかも筒抜けなが」 シンギュラリティが心底嫌そうに反論し、四十九夜に月神楽、百鶴にリヴォルカが頷く。 それ以外はまぁいいかぐらいの感覚なのだろうが積極的に言いたくもないだろう。本人たちが会話するならともかく。 「でも一年の不幸と来年の不幸を回避するための涙ぐましい無駄な努力はそそるものがあr 「白烏は黙ってて(とき)」 そのとき司書の心はひとつになった。
「こ…これは!!」 「知っているぴょん!?つきちゃn」 「ちょき」 ぴょーん!!と跳躍する蟹を放置しながら月神楽が声高に説明する…間もなく拘束されしものが出来上がってしまった。 「「「「「どうしよう……」」」」」
※
「こんばんは…おそくな…え?」 顔だけ出しに来た千羽鶴が驚きのあまり硬直する。つまり、何が起きているのだろうかこれは…え?2x接続の弊害!?ちーのせいじゃない……。 このまま帰りたい気持ちに襲われる千羽鶴だったがそうも行かない。何とかこの融合したフユージョン司書…?を元に戻さねば現実にどんな影響を与えるかわかったものではない。 「とはいえどうしよう…えー…」
試しにどーん!してみてもなんか意味ありげなことを言ってるだけで途方にくれる千羽鶴。 「こんな変な状態の子を「」otに会わせられないわね…ちーが貰うから安心して?」 「「「「「は?」」」」」 そうねそうなるにきまっている…… そのときだった。 「」ィルでしょ? 「」ottoさんよね? 「」ルザンナよ!! 「」棒ぞね 「」ミぴょん 光がはじけて10人の司書は元に戻る。
「よ…よかった……これで元通りに…」
「■■野郎ですよね」 「あわたしだけ固有の呼びかたないわね…不幸だわ…」 「私の「」タ…じゃないわよ!!何ようるさいわね!!」 「なご棒に組みなおすのもいいかもしれん…」 「マイドッグよ!!」
これはもう収拾がつかなさそうね。 ココロの中に鐘がなる。
108回衝くそれは煩悩の数だとか何とか…どうでもいいけど、年頃の娘たちに煩悩は尽きないものねと、千羽鶴はそっと納得をして現実に逃げ…もどったのだった。
「ところで、みんな元旦といえば何を思い浮かべる?」 一通りドンちゃん騒ぎしたあとにコタツでエヴェレットがアンケートを放つ。 「コタツでみかんですね」 「ひゃっちゃんちょっと黙ってて欲しいぴょん」 「お餅で喉を…新年早々あいてもいない病院へ通院が必要な事態に…」 「白烏も少し黙りなさい?」 バッテンマスクをつけられる二人を除いてシンキングタイムが始まるが、そう多くもないだろう。 「私はお雑煮やお汁粉!御節もいいわね!」とマルザンナが元気よく言うと、食いしん坊な女の子たちは食べ物の話に流れていく。 (これならコタツでみかんでも良かったのでは…?) 百鶴は白烏に耳打ちするもああだめだバッテンマスクつけられてなんか嬉しそうにしてる…。
「ところで、お年玉ってこの中でもらえそうなのは誰々なのかしら?」 #br ああまただ。またエヴェレットだ。 現実で千羽鶴が悪寒に肌を震わせたのだった。
ぴょんこと月神楽に正月の買い出しに誘われた デートではないのか聞いてぴょんこに肯定され月神楽に否定されたり荷物持ちをしつつ二人にどっちの服がいいと思うか質問をされたりあーんしたりされたりと定番のデートみたいなやり取りを楽しんだ …とここまでは順調だった が見る予定だった映画が満席で見られなかった辺りから雲行きが怪しくなり始めた けどせっかく来たんだしと適当な映画を選びチケットを買って来た …タイトルと白烏が客席にいた時点で予想は出来ていたがC級映画だった しかもガバガバを通り越してつまらない脚本と雑なCGでネタにも出来ないしただただ眠くなるタイプ…! 睡魔と戦いながら必死に映画を見ているとつんつんと手すりに置いた手の甲をつつかれる 見ると退屈そうにしている月神楽が映画を無視して指先でこちらに構えとちょっかいを出し始めている 正直自分もそうしたいと思うが一応上映中なのでほどほどにしなさいと止めるが顔を見るに月神楽は不満なようだ とここでやっとモンスターが…いやこれ着ぐるみじゃ…他はCGだったのになんでここだけ… 本来は盛り上がる場面だろうにあまりの雑さにげんなりしていると きゃーこわいぴょーん と小声であからさまな棒読みをしつつぴょんこが抱きついてきて二の腕が胸に挟まれて埋もれた そう挟まれて埋もれたのである 二の腕に幸せな柔らかさと暖かさが広がって…畜生なんで俺は長袖なんて着てきたんだ…! 今日の服装チョイスに後悔しているとトントンと手の甲を叩く力が強くなる おそるおそる月神楽の方を見るとにっこりと不自然に笑いながら身を乗り出すようにこちらに顔を伸ばしている とそれを見たぴょんこも対抗心からかこちらに顔を近づけてくる 上映中だからと止めた方がいいのは分かるがどちらも違うタイプの美人なのでその整った顔立ちに見とれてしまって抵抗できない そしてそっと二人の手がこちらの股に
映画を見に来たらC級以下な上に上映中イチャつく奴らがいるなんて不幸だわ… 白烏の呟きで正気を取り戻し照れ隠しも込めて二人の頭を軽く叩く ほら映画を見なさいと言うとむすっとしながらスクリーンに視線を送る月神楽となんで私まで…と涙目で呟くぴょんこ 危ない危ない…あやうく行くところまで行っちゃう所だった 最終的には片手ずつ二人に渡しておとなしく映画見る事になった されたちょっかいの内容は覚えていても映画の内容を覚えてないのは視界の端でビクンビクンとしていた白烏とつまらないC級映画だったから…と言う事にしておこう
ちなみに帰り道のレンタルショップでアルマゲドン20XXとアルマゲドン2013をレンタルしている白烏を目撃した事をここに追記する
「年越しツーリング」 よく聞く話…だけれど神社の娘である私には縁の遠い話ね、と肩を落とすアーヤに「」otは迂闊な事を言ったと頭を垂れる。 しかし、そこに救世主が現れた。 「綾ちゃんドライブに行きたいの?わかった。じゃあ今年は私が引き受けるね。ずっとサボってたしむしろ長女なのにゴメンね?」 そう、アーヤの素敵なおねえちゃんエリカさんだ。 しかしタイミングが悪いというか巫女服を着て既にスタンバイしていたアーヤは鼻を膨らませて言う。 「運転できるわよね!?任せるわ!!行きましょう!!」 かくして巫女服のアーヤをタンデムシートに乗せた、まるで逃避行じみた年越しナイトツーリングが幕を開けた…のだが
「さささ寒い……」 いや、当たり前だろう。外仕事だからいろいろ防寒対策しているだろうとはいえバイクで風に当たれば気温以上に寒い。かく言う「」otも寒さに耐えかねていたところだった。 そのとき、ネオンで妖しく彩られたホテルの看板が目に入る。
「秘め始め…」 バイクが停まる。二人の気持ちはひとつだった。
ホテルの一室に入る二人。甘い雰囲気になる…以前にまずは空調から暖かさを全身で受ける。 「はぁ…巫女服でツーリングなんて二度とゴメンね…」 とりあえずシャワーで身体でも温めようか、なんて口のまわる余裕ができたころ、二人は自分たちの状況を思い出した。 巫女服の恋人…まだ籍は入れていないとはいえお嫁さんとラブホテルに一緒に入ったのだ。しかし脳内でぐるぐる回るのは少々別のことだった。 (シャワーを先にしたら巫女服脱いじゃうよな…) そう、当然巫女服エッチがしたい!!そのきわめてプリミティブな気持ちを抱いた「」otはシャワーに向かおうとするアーヤを抱き寄せると、そのまま唇を奪った。
「む!?んんっ…!」 アーヤの唇は冷えており、身体も同じように冷えている。そんな状態で抱くのはエゴが過ぎるのではないだろうか…でも巫女服アーヤを抱けるまたとない機会だ…頭の中で言い訳をしながら何とか体を温めようと手探りに熱を求める。 ベッドに押し倒されたアーヤは巫女服を布団に広げ、白と赤のコントラスト。神をも恐れぬその行為に為すがままだ。
アーヤの巫女服をなるべく脱がさないように、しかし直接触れるために胸元からもどかしく手を差し入れる。 アーヤの胸の柔らかさを肌で感じながら、目で巫女服を楽しむ。されるがままのアーヤはといえば、彼女は彼女で仕事着のままエッチなことをされることに興奮しているのか、はたまた寒さからなのかはわからないが顔を赤らめて受け入れ続けた。 「いや…あっ…服、シワになっちゃうから…!」 何とか絞り出すような声を上げるアーヤだったが抵抗は弱く、押し返してくる身体を更に押し返すと簡単に組み伏せられた。もしやと思い、声をかける。 「巫女さんにエッチなことできるなんて最高だよ…」 それなりにゲスい感じでありつつ傷つけないような言葉を選びつつ、襟を掴んでゆっくりと広げる。当然下には防寒用のTシャツと下着が控えているが、そういう問題ではなかった。 巫女服ごし、Tシャツごしに少しずつ肌への距離を縮めていくと、先ほどまで無理して生肌に触っていたときよりも感度がいいように感じる。流石に着たままコトを進めるのが難しくなってきたので、巫女服をはだけ、下着ごとTシャツを捲りあげた。 すると形の良いアーヤの胸がぷるんと露出し、勃起した乳首がつんと上を向いた。
(これは…思った以上にエロいな…) 彼女の長い黒髪が、白く広げられた巫女服に肌が、赤い袴がどんどん「」otのボルテージを上げていく。 起き上がらせたアーヤの袴の隙間から手をいれ股間をいじるとそこは既に暑く蒸れており、興奮から濡れていた。 そういえば汚しちゃったら帰りどうしようだなんて事が頭の中をよぎらなくもなかったが、後で考えることとして、完全に脱がせてしまわないようにだけ気をつけながらなんとか半脱ぎ状態にさせて、行為に耽る。 何度も、何度もアーヤの膣内を行ったり着たり。そのたびに艶やかな声を上げ、弓なりに反る身体を抱きしめ、欲望のままに自身を吐き出す。その度に蕩けるアーヤの身体に、表情が愛おしく、激しく、何度も身体を重ねた。
「ところで、帰り私は何を着て帰ればいいのかしら?」 もっともすぎるアーヤの怒りに、初売り福袋と新年の買い物や予定をすべて抑えられた。 つまり、三が日はずっと一緒だということだ。 ちなみにエリカさんは、ブランクが空きすぎて何度もヘルプメールを出していたらしい。色々と締まらないが、実に自分たちらしい正月だな、と思ったのだった。
(部屋のドアが開く音がして部屋の入り口から声をかける) 「エリカ?朝だよ。早く起きないと遅刻するよ?」 (歩く音。左耳に布団の擦れる音と声) 「エリカー?エリカが起こしてって言ったんだよね?ご飯もうできてるよ?一緒に食べよう?」 (少し離れる音) 「おーいエリカ!起きてよ!俺エリカと朝御飯食べたいよ!なーあー!!うーん……」 (右側からベッドの軋む音に布団の擦れる音。右側から声) 「早く起きないとエッチなことしちゃうぞ?嫌だよね?エリカはそういうのさ…」 (右からキス音) 「もういいか…エリカと二度寝するよ…お休み。んんー…すー…すー…」
できた…!後はこれを収録すれば…ふふふ…
「じゃあ始めようか」 神楽の気まぐれな思いつきで、リアルバイノーラル音声with「」otをやって欲しいというリクエストが出てからの彼女の行動は早かった。 あっという間にプロットが準備され、それに演技指導と詳細な動きを加えた脚本が出来上がり、死ぬ気で働いてベストコンディションでの二人の夜(しかも翌日は二人ともオフ)を生み出した神楽に抵抗するすべはなかった。
ドヤ顔で「じゃあ練習しておいてね!」なんていう神楽だったが目が本気すぎて怖い。 だってこれは神楽の創作活動に足を踏み入れたことになる。 つまり神楽は妥協を許さないだろう。 本人は夢中すぎてその釘刺しすらも忘れているが、ここで下手を打つと破局一直線なのは間違いがないだろう。
だから嫌が応にも気合が入る入らざるをえない だって俺は神楽と一生一緒にいたいのだから。
……だから、手段は選ばないこととする。
「じゃあ神楽。仰向けに布団に入って…いいね。じゃあこのアイマスクして?なんでって電気を真っ暗にしたら動きに支障が出るからさ。 そしてこれは映画や演劇じゃなくて、リアルバイノーラルボイスなんだから環境を整えるのに協力して欲しい。じゃなきゃこの話はなかったことにする」
「まってまって、ダメなんて言ってないでしょ!え?なんかすごく本気じゃない…?嬉しいけど…うん、つけたよ?うわ!すごく真っ暗!なんか緊張する!」
そして神楽は息を整えて、『寝入った』それが狸寝入りなのかどうかは全く見分けがつかない。流石は演技派のフレイメノウといったところだった。 しかし今は自分が同じ舞台に立とうとしているのだ。感心してばかりもいられなかった。
まずは、寝室の入り口に立つ。ぎし、といつも踏むとなる部分の床を軽く踏みしめ、一呼吸。意識を切り替える。
「ただいま神楽…ってもう寝てるよね?」
小声で、もし寝ていれば起こさないように声をかけ、抜き足差し足で神楽の枕元に近づいていく。スリッパの音を立てない気遣いもむなしく、ぽす、ぽすと小さな音を立てながら、神楽の枕元にたどり着いた。 俺は神楽の髪をそっと撫でると、彼女の枕元にしゃがみこんで、耳元でもう一度囁く。
「神楽…やっぱり寝てるよね…?」
吐息が耳をくすぐってしまっているだろう。普段なら絶対にこんなことはしない。しかしこれはバイノーラル音声なのだ。 声の振動が、息遣いが神楽の鼓膜を震わせる。どう声をかけたものかという逡巡が、吸う息に混ざる。 声を出すか、静かに息を潜めるか悩んでいるのだ。
「ゴメンな神楽。晩御飯、おいしかったよ。今日は記念日だったよね。俺の好物ばかりだった。 こんなゴミ対応だから神楽に愛想つかされないか、俺…心配だよ……」
小声で弱音を吐きながら、神楽の髪をすく。 やわらかく艶やかなその髪が、お人形のように端正なその輪郭に沿って撫でる頬が愛おしい。 神楽の枕元に肘をつくと、ぎゅっっとスプリングの沈む音に連動して、肘をついた部分に巻き込まれたシーツがこすれる音がする。
「神楽ー?おーい…って、起こしちゃダメだよな…神楽だって疲れてるのに、そんなことしちゃ、ダメだよな…わかっているのに……」
んん…と神楽が身じろぐ。俺は慌てて下がり、神楽にぶつからないように身体を引いた。 神楽は左肩を敷いて、横になってこちらに正面を向ける。 確信的に開いたスペースになるべく音を立てないよう布団を捲ると、そこに潜り込む。神楽と真正面から見つめあうような形だ。 俺は下にした右手を神楽のベッドと頬の間にそっと差し入れると、神楽がスリスリと手に頬を押し付けてくる。
「かぐら。かーぐら。好き。寝るときに歌ってくれる神楽がすき。ソラノキヲクを聞いて泣いた俺を慰めてくれる神楽がすき。起こすときに、怖いぐらい怒りながらも一緒にいたいって言ってくれる神楽がすき。仕事に文句つけながらも、でも一生懸命な神楽がすき」
ありったけの甘い言葉を正面から神楽に囁く。少し身を起こして、神楽の耳元に触れるほど近づいて囁く。
「神楽…愛してる」
頬に軽くキスをして抱きしめる。 神楽が身体を密着させてくる…のはいいのだが、妙だった。身悶えるように落ち着かない。
「神楽。起きてるの?」 「ぁ…んんー…すぅー…」
白々しい狸寝入りだ。まさかここまで効果があるとは思っていなかった。 しかし、ここで終わった後に大したことなくて眠っちゃってました!なんていわれては俺の立つ瀬がないし、常々思っていたのだった。 神楽は俺を過小評価するきらいがある。創作の意見が食い違って別れるかもしれないなんて、よくまあ言えた物だ。 俺の喰らいつきを舐めないでほしい。だからずっと神楽に思い知らせてやりたかったのだ。神楽に並び立てる旦那は思った以上に強いんだぞ、と。
「もしかして、ずっと起きてたの…?神楽…俺、色々恥ずかしいこと言っちゃった気がする…」
ここから先は『脚本』にはないアドリブだ。 身体を起こして、神楽の肩をそっと押し、彼女を仰向けに横たえる。 布団を捲って腰の上にまたがると、神楽が意識しやすいように、耳の顔の横に手をつく。 ナイトドレスと同じ黒いアイマスクをつけた神楽が妙に色っぽくて興奮する。
「ひどいな…俺はこんなに神楽とお話したかったのに…寝た振りだったんだ…」
何かを感じた神楽が、ちが、と口を動かそうとするがそれは叶わない。神楽の唇に自分のそれが押しつけられたからだ。
「んむっ!?んん??んっ…」
アイマスクで視界を奪われた神楽が抵抗しようとする。 しかし体重をかけ、彼女の耳を手で塞ぎ、少しあいた口から舌を割り込ませる。 ゆっくりゆっくりと、くちゅ、ぴちゃ、と舌を舐る音が振動となって神楽の脳を揺らす。 体重差で抑えられ体の自由も利かない。 息の続く限り神楽の口内を舐りつくしたあと口を離すと、神楽は酸素を求めて大きく深呼吸した。 神楽の心臓が大きく早く跳ねる音が聞こえる。相当揺さぶられたことが手に取るようにわかる。 しかし息を整える暇もなく俺は神楽のナイトドレスを顔まで捲り上げると、服に口をつけ布越しにくぐもった声を届ける。
「神楽が悪いんだ…声だけで、抑えられるわけないじゃん…」
つぷ、と下着の隙間から指を差し込む。 そこは想像以上に濡れている。もしかして本当にリアルバイノーラル音声で興奮したのか… その感想は後で聞くとして、先ほどと同じように、激しさはないものの触れていない部分がないほどに深く、ゆっくりと中をかき回し、捲りあげた布越しにまた神楽の唇を襲う。 もう一方の手は神楽のなだらかな胸を円を描くように撫でて、手のひらでそっと頂点の突起を回すように捏ねる。
「むーっ!!んーっ!んんー!!!!」
あまりにも一方的な展開に布越しにくぐもった声を上げるしかない神楽。 事が終わったら死ぬほど怒られそうだ…でもここでやめたほうが絶対怒るのが神楽だ。 だから手は緩めないし、何度も何度も初志を忘れずに神楽の耳元で愛を囁く。 腹の立つところも、哀しいと思ったことも、無力さを感じたことも、とにかく全部ひっくるめて愛おしいという冠をつけてぶつける。 その言葉が届くたびに、神楽の膣内はきゅっと指を締め付け、腰が軽く浮く。 軽く乳首を噛むと、ピンと背筋が伸びて、直後に力が抜ける。
「でも、俺はもっと悪いよな。お嫁さんの寝込みを襲ってエッチなことをして…でも、それも神楽がかわいいのが悪いんだからな」
神楽の顔に捲りあげてかけていた布をおろし、ふっ、と神楽の耳に息を吹きかけてキスをする。 そっとあてがったものを、一気ににゅるりと突き入れると、神楽はそれだけで今日何度目かわからない絶頂を迎える。
「死ね!ゴミ!クズ!変態!!もーホンットしんじらんない!! 私リアルバイノーラルボイスがいいって言ったよね!?言ったでしょ!?言ったんだよバカ!! ホンットキライ!!せっかくたくさん準備したのにもーっ!!最低!!!!」
神楽のお怒りを正座のまま全部聞き入れる。 しかし神楽のボルテージが下がる様子は全然なく、むしろどんどんヒートアップしていた。 そんなにダメだったかな…でも今だから言うけど神楽の脚本うすあじだったしな…夢小説というかなんかこうもっとねっとりドロドロとした感じが足りないというかいやまぁ作品の方向性的には当たり前なんだろうけど…」
「はーもー!……~~っ!!」
ダンダン!と地団太を踏んで…身を捩じらせる神楽。なぜか耳まで真っ赤にして顔を隠すように覆っている。
「あんなゴミ脚本ですっっっっっごく気持ちよかったの納得いかない!!ぜーったいおかしい!!なんなのよもう!!あーもう……好き…」
ああだめだ。やられた。その照れ隠しの立った一言で色々納得いかない思いも全部吹き飛んでしまった。
「デート行きましょ!デート!!なんかすっごくモヤモヤして…ドキドキするっ!!デートプランとかいらないからとにかくパーッと!したい!」
いまだに身体のほてりが覚めやらない神楽を抱きしめてキスをすると、身支度をしに、風呂に入ることにした。 もちろん、二人一緒にだ。結局その日出かけることはなく、一日中イチャイチャとエッチをして、疲れたら寝て、ずっと重なっていたのだった。
「あーなーたー?もしかしてもう寝てる?」 耳元で囁きかけるエリカ。もちろん寝た振りなのだがエリカはむーっというと耳元に近づいてきた。 「お風呂上がるまで待っててねっていったのにーっ!あ、そうだ」 なんだそのそうだは何を企んでいるんだ。身構えていると、不意に耳元に熱い感触がする。 「ん…はむ…ぺろ…んむぅ…ちゅっ…」 耳をあまがみされたと思ったら濡れたやわらかいものが耳を這い回る感触…これは舌!? 「耳掃除…んふ、んーれろ…じゅぼぼぼぼ…」 たまらず飛び起きた。 「ななななにやってんのエリカ!?」 「あーっ!起きた!私がお風呂上がるまで起きてるって言ったのに何で寝てるの?」 いやいやいやいやそれで何で耳舐めたのおかしいでしょ… 「え?だって「」otさんの本にそうやって起こすって書いてあったし…何か変だったかな?」 何で人並みに性知識あるのにそんなアブノーマルなプレイだけ躊躇せずに実行するの!!というかなんで俺のこれくしょん見てんの!? 「気持ちよくなかった?」 …………正直、めっちゃ気持ちよかったです。 「良かった!じゃあ逆向いて!」 あっあっあっ…これはまずいまずいですよ… エリカに耳掃除をされ、そのあとはもちろん耐え切れずに押し倒し一晩中エリカをいじめたのだった
「うう…どうして…」 絶望的な気持ちになりながら茹で卵の殻を白身ごと剥いていく…というか破壊していく千羽鶴。 薄皮は頑固に白身に張り付いており。剥がそうとするたびに白身に亀裂が入っていく。 「少しぐらい殻があっても気にしない!あむっ!……!?!?」 白身の中身は生の黄身だった。どろりとした生臭い黄身が千羽鶴の口内を不快感に汚染していく。 「うえぇ…半熟どころか生じゃない……これはさすがに「」otに食べさせられない…!」 泣く泣く作ったゆで卵…というか黄身生卵を全部食べる千羽鶴。 「おかしい…手順書通りに作ったはず…何がおかしいのかしら?」 新たな卵パックを取り出して再度お湯を沸かす千羽鶴は真剣な表情でレシピを読み直すのだった。 「今度こそ完成させる!さもないと、ちーのおなかが生の黄身でたぽたぽになってしまう!!」 千羽鶴はいつでも全力勝負なのであった。
昨日起きた悲劇が怪文書に消化できてょかったょ おなか壊さないようにみんなはちゃんと火力と時間をまもってゆで卵作ろうね ゎたしとの約束だょ
「嘘…減ってる!?」 愕然とする月神楽の手にはメジャーが握りしめられていた。その手はわなわなと震え、そのまま床に叩きつけられる。 「なんで!?どうしてお肉は胸から減っていくの!!」 ぺしぺしと床を踏みつける素足が赤くなり、興奮冷めやらぬ月神楽は深呼吸をして平静を取り戻す。もう1度だけ…とメジャーを取り直すも、ああ無情、バストサイズは変わりがない。 「なんでぴょんこやアースタシア様はあんなに富があるのに私にはないの…?なんでよ……」 がっくりとうなだれる月神楽。ここ一ヶ月の苦労を思えば、その憤りは誰にも文句のつけようがないだろう。 走り込み、腹筋背筋に「」イドッグ躾シミュレーション…取りうる最善の手段をひたすらにしてきたはずだ。だと言うのに減量に成功したのは胸だけ。そんなことがあっていいはずがない。 「あ、月ちゃんまだからだふいてたぴょん?湯冷めするからはや「ちょき」 「ぴょーーーーーん!!!!」 「あら月神楽。もう上がっちゃった?背中を流してくれない「ちょき」 「がぁぁぁぁぁぁっ!!」 もう私を止めることなど誰にもできないわ。私より胸が大きい人を全員倒す…… 月神楽の冒険は始まった。
百鶴は最後に倒すとして…四十九夜…エヴエレット…白烏…カレン…マルザンナ…には流石に勝ってるわよね私…… ブツブツと唱えながら2x経由でみやびのココロゲートに飛ぶ月神楽。しかしそこに待っていたのはまさかのラスボス百鶴だった。 「おや月神楽さんではないですか。珍しいですね」 いやお前の方が珍しいよ引きこもってるんじゃなかったの?でもまぁいいわ最初に一番の強敵を倒す…! 「くらえ!レモン汁!!」 隠し持ったレモンの皮を折り曲げ百鶴の目にかける月神楽。百鶴はたまらず目がぁぁぁぁぁ!!!と叫んでのたうち回る。これでまず一人目……。 「なんぞね騒がしいな。人のココロで騒ぐお客さんにはお帰り願おう」 出ましたね四十九夜…! 「……?おんしは月神楽。いったい何があったちや」 「くらえ!レモンじ…がぁぁぁぁぁっ!?」 見事なアームロックが極る。無論四十九夜が月神楽にかけたものだ。 「騒がしいのはおんしのせいだったか。言え。何が目的だ」 四十九夜の怜利な視線が月神楽を貫いた。 (未完かログに残っていないだけか不明)
「」otー? 昨日貸したノートちゃんと持ってきたよね? 今日マホセンだからもし忘れたなんてことになったらひどい目にあわされるぴょん 宿題写させてあげるのは良いけどもし忘れたなんて言ったら死刑ぴょん!! さ…早く返して?
神楽…これは非常に重要な話題だから是非心を落ち着けて聞いて欲しい 癇癪を起こしても誰の特にもならないむしろ状況は悪化する一方だということを胸に留めたうえでだな…その…あの…ノート忘れた……
今なんて……?
ノートを忘れたんだ…家に…神楽のも俺のも…宿題を写してそのまま机の上に……
「はぁぁぁぁぁ!?クズ!ゴミ!しんっじらんない借りたノート忘れる普通!?お前のそういうとこほんっと嫌い!!どうするの!?どうしよう!!えっ!?マホセンの授業五時限目だよね!?今は昼休みだから……取りに行くわよ早くしろグズ!!」 神楽に蹴り出されて校庭にダッシュ。そこにはアーケロンがとまっていた。 「アーヤさん!!早く出して!!」 「(*^^*)」 アーケロンが校門の柵を破壊しながら公道に躍り出る。授業開始まで45分。短くも長い昼休みが始まった。
お風呂につかっていると神楽の声がする。 「あなたー?もう帰ってたの?」 おーと答えると、神楽はパタパタと走っていったかと思うとすぐに戻ってきた。 扉をバーン!と開けると目の前には水着姿の神楽がいる。 「お背中お流ししますぴょん♪」 バスタオルじゃないのか…っていたいいたい心読んで耳引っ張らないで…… 「よいしょ!」 湯船に座らされると、神楽は手際よく石鹸を泡立てて抱きついてくる。 普通髪から洗うよね?俺だけ? 「痒いところなーい?」 耳元で、風呂場だからかやけに音が反響し、神楽の甘い声が脳を揺らす。お嫁さんに囁かれただけでこんなに興奮するなんてちょっと恥ずかしい。 「あっ…こら逃げるな!危ないでしょ!!」 ぎゅっと抱きついてくる神楽の身体がお湯と石鹸にまみれる。 水着だから問題はないのだろうが、風呂場というシチュエーションのせいでやけにエロく感じた。 湯船に座る俺の腰に抱きついた神楽は、股ぐらに身体を入れて密着すると節操なく固くなってしまったモノに胸が密着してしまう。 割りと苦しい表現だがそれだけ神楽が密着してきてるということだ。身じろぎする度にその板に、平らだが柔らかいものに立ち上がったモノがにゅるにゅると擦れる。 身体を洗うなんてただの口実で、はじめからこうしたかったに違いない。身を屈めて神楽の肩を不格好に抱くと、まだ濡れていない髪が神楽の背中を隠しているのが気に食わない。 そっと手で払うと、長い金髪の隙間から神楽の背中が顔を覗かせた。 「ちょっ…くすぐった…何?背中みたいの?なんか言ってよ!」 無言で背中を撫で続けていると、お返しと言わんばかりに神楽が胸を擦り付ける努力…をすぐに諦め、最近少し油断気味の俺の腹に頬を押し当てる。 「あは、ごろごろ言ってる」 …腹が減っているからな。 「あー、なんかゆっくりしてるって感じする。平日なのにね?もうご飯用意してあとは炊き上がるの待つだけだからその…ね?ちゅっちゅーってしましょ?」 若干照れながら言う神楽にもう我慢ができず、神楽を湯船に引き込んで入る。 二人分だから多くのお湯が流れ出るが、そんなことより神楽と密着してゆっくりしているというこの状態がたまらなく幸せだった。
「んん…?「」ィル…?ひゃぁ!?えっ!?むつっ…むむむむね…触って…あっ!」 裸でうつ伏せに寝ていたつばめの胸を布団の間に手を突っ込み揉みしだくと、つばめは驚いて起きる。しかし状況が飲み込めていないのか起き上がろうとせず、俺に胸を好き放題揉まれるがままだった。 「ぅぇぇ!?なにやってるの!?あっ…ちょっ…ダメ!…じゃなぃけど…あっ…乳首つねっちゃやだっ…」 いちいち反応が可愛いなつばめはと思いながら、つばめの背にのしかかり、自分の体重も含めたつばめの胸の重さを手に受ける。やっぱり大きいし、柔らかい。 「あぅ…あっ…んん…なんか変…変になっちゃうよぉ…」 つばめの声がとろけて抵抗がなくなる。まさか胸揉まれただけでいっちゃったのか? おーい…つばめ? 「はぁ…ん…なんか熱いょ…切ないょ「」ィル…」 掛け布団越しにお尻をこすりつけてくるつばめはもう完全に出来上がっていて、仰向けにしてこんどは肌掛け越しに胸を撫でると、つばめは潤んだ瞳で物欲しげに口を半開きにする。 望み通りにと口付けると、つばめは舌を絡めて首に抱きついてくる。 「ふぅ…はむっ…ちゅっ…ちゅぱ…ふぁ…きもちいい…」 つばめの布団をめくると、シーツが濡れている。準備は万端のようだ。先端を押し当てると、くちゅっといやらしい音がする。つばめは失禁してしまったのかと思うほど濡らしてしまっている事にひどく恥ずかしがるが、ディープキスを緩める様子はない。 「んん…あむ…めちゃくちゃにして?「」ィル…」 可愛いつばめのおねだりに自制など効くはずもなく、何度も何度も、つばめを抱いた。
「何食べてるんですか?」 深夜のリビングに神楽の鈴を転がしたかのような美しい声が響いた。 何を食べているか、それは腹が減ってこっそりと隠し持っていた袋麺(塩味)2つに豚肉、もやしと適当なものを入れて作った塩ラーメンで、卵を落としてゴマを振りかけたそれはもうご機嫌な夜食だった。 洗うのが面倒だから雪平鍋から直で啜っているところを見られてしまった……。 「ずるい!!私も食べたい!!」 割り箸をペキッと割って隣に座る神楽。 鍋を引き寄せると一口、髪が鍋に入らないよう避けながらすすり上げる。 「んー!たまに食べるとすっごくおいしい!」 はいと鍋を戻してくる神楽。それからは二人で順番にひとつの鍋のラーメンを啜る。特に会話もなく、ジャンクなラーメンに舌鼓を打ち、掃除が面倒だからと少な目に作った濃いめスープまで飲み干すと、身体はぽかぽかでよく眠れそうだった。
「でっかいやきそば弁当?」 そのパッケージをしげしげと眺める神楽。 それは地元から送ってもらった地域限定のカップ麺だった。懐かしいな、昔はよくこれとキリンガラナを食べていたものだ。 珍しいものに目がない神楽は食べてみたいな~ねーいいでしょー?と甘えてくる。まぁでっかいサイズならもう一品あれば二人でも充分に腹は膨れそうだよなと快諾する。 じゃあとポットから開封した焼きそば弁当に火薬をいれたあとお湯を注ぎ、待っている間ソースを蓋の上で温め、マグカップを2つ用意する。 「コーヒーでも飲むの?焼きそばに?」 怪訝な顔をする神楽に違うよ、と答えながら中華スープを半分ずつマグカップに入れる。ちょうど三分経過したし、湯切りするか。 「あ!私やるね!」 よほど楽しみなのか神楽が立ち上がろうとするのを止めて、自分でやき弁を持つ。そしてマグカップに湯切りするお湯を注ぐ。やき弁と言えばこれ。中華スープを湯切りのお湯で作れるんだ。 「なにこれ!?すごい!!」 ソースを絡めた焼きそばを順番に一口ずつ食べる。 神楽はペヤングより甘い?感じがするねと良いながら、これが地元の味かぁと何やら納得した風だった。
「はぁー……ねむいー」 疲れた神楽は帰宅後すぐに何となく買ったスパ王を開封する。 お湯を入れて、鳴り続けている腹の虫を宥めながら待つ。 冷蔵庫につけたキッチンタイマーが鳴り響くと神楽はよしきました!とスパ王のふたを開けてソースをかけた。湯切りもせずに…… 「あーっ!?!?」 なんだなんだと「」otが飛び起きる。 寝ぼけ眼を擦って状況を確認すると、なんてこったこいつはひでえや…… お湯にまみれたミートソーススパゲティがそこに鎮座している。 「ぐす…なんでこんな…あーあー…もういい…食べる…」 捨てる。にならない辺り育ちがいいな神楽は。 と思いながらそういえばと使いきれなかったホールトマトとつまみにしようと残しておいた炒めた挽肉があったことを思いだし、急いでスパ王を鍋にぶちまけミートソースとホールトマトを追加して強火にかける。 延びきる前になんとかにたたせると、ミートソースのお湯割りよりはましなスパゲティ…いやうどん?は一応食べれそうな感じに完成した。 胡椒と塩で味をつけて破れかぶれだったが、神楽が笑ったのでよしとしよう。 次の日の昼がスパ王リベンジだったのはいうまでもない。
ご飯が炊き上がるまであと5分…始めるか! まずは豆腐を賽の目に切り込みを入れてから、鶏肉を一口大に切る。 鍋を弱火にかけて鶏肉を放り込み、豚肉の薄切りを手でちぎってこれも鍋に放り込む。 安かった豚トロと、何となく買った牛コマも投げ込む。 そして片面が焼けるまでの間にさらに直接手でちぎったレタスをいれ、最初に切れ込みをいれた豆腐を落としてポン酢をかけてサラダ完成。 ちょうどよく片面の焼けた肉を軽くこそぎながら裏返す。 鍋に焦げ付きなし。完璧だ。 軽く鍋を動かしながら大体焼けたところでもやしを投入し、塩胡椒と、軽く唐辛子を振る。ご飯も炊けたみたいだ。 テーブルにそれらを並べ、缶チューハイを開ける。 これだけ食べても千円いかないなんて幸せよね。 小夜は熱々ご飯と焼き肉を頬張った。
私は飛行機にのっています。 あの日、フェノメノンに突入したものとは違うけど。今回は旅行で乗っているんですよ?あっ!勘違いしないでくださいね?みやびさんに会いに行く為に渡仏しているんです、私。 思えば一年前のこの日、あなたはスマホの向こうからこちらを覗いていたと言っていたよね。 フェノメノンの中に入るまでは話しかけられなくて辛かったって聞いて、ふーんと思っていたけど、私にとっては運命の日になったの。 雲を抜けて2016年の東京。その先は、話す必要もないくらい一緒だったよね。 思えば、大体会話を打ち切るのは私で、今となっては貴重な時間が…なんて思わなくもないけど、きっと必要なことだったんだって思ってる。 私のアレなところも、そうじゃないところも見たあなただから、一緒にいるのが幸せだったんだって思う。 世界の向こう側であなたは何を考えていますか?たまには私の事を思い出してくれますか? 私は忘れられません。 忘れたくありません。 またいつか、約束を果たす日に、また会いましょうね、あなた。
今日は千葉で綾水と待ち合わせ。 一緒に出ればいいじゃない、なんてアーヤは言うけどアーヤはわかってない。 こういうデートは相手と待ち合わせ、等の様式美を織り交ぜることで輝きを増すんだよというと彼女はそれって素敵ねと快諾し、先に家を出た。 姿を見なかったのは彼女のおめかしを見るのは待ち合わせ場所までとっておきたかったからだ。 電車が目的地に到着する。そこで人混みの中から彼女を探すのは大変だろうが、問題ない。何故なら俺のパートナーは遠目からでもひと目でわかる美しさで…美し…美…なにあれ?サングラスにキャスケット帽。 まぁそれはおいておこう。問題は服だ。めっちゃ露出してるのにすごく近寄り難い、その、なんというか…え?ここデ○○ニーリゾートだよね?みたいな形容し難いファッション…そりゃすぐに見つかるわけだだって近寄りたくない!すると、綾水と一瞬視線が交わる。 何故か苦々しげな顔をしながらツカツカと近寄ってくるアーヤ。やめて…来ないで…… 「あなた…?なんて格好してるの!?」 それはこっちのセリフって今なんて言った…? 「え…?え…?何その重ね着…Tシャツ脱いで…早くそのなんかカクカクした英字ロゴのTシャツ…脱げない…?一体型…そのチェーンは何?財布落とすの防止…?そのチェーンに引っかかるわよ!!なんでそれ…え?ナイロンの財布?マジックテー…剥がさなくていい!いいから!!」 綾水が鬼気迫る表情でまくしたてる。そんな…俺のファッションセンスがださい?そう言いたいのかアーヤは!? 「ねえ…どうしてこうなっちゃったの…誰もその格好に何も言わなかったの…?」 それは…それは俺だってアーヤに言いたい!! その後三十分言い合いをして、疲れた頃に腹の虫が鳴る。 第三者に意見を聞こうと送った写真だが他のトライナリーからの返信はつばめから以外なかった。こうして俺達の休日は残り半分となり、口論の疲労感から帰宅を選択。 その間二人は無言だった。
前回までのトライナリー! 夢の国でアーヤとデートをするつもりがお互いにアホみたいな露出に厨二ファッションと最悪の事故を起こしてしまいデートプランが潰れてしまう 無言で帰宅する気まずい空気の中二人の関係はどうなってしまうのか? なお「どうせ夜には二人で仲直りっクスしてるわ」と小夜さん談だ
「あーあ…今日は遊園地で浮かれたカチューシャ二人でつけていろんなアトラクション乗って夜にはエレクトリカルコミュニケーション見てロマンチックな夜を過ごすつもりだったのに台無しよ…はーあ…でも私が悪いのよね…ファッションセンス壊滅的なのを見抜いて監修できなかった私が悪いのよ…何その折り返すと龍とか蛇とかの文字が出てくるズボン…だっさ……」 「そっちこそなんだよその痴女みたいな恰好…は置いておいてもそのアマロリ?っていうのかそれ?パステルカラーフリフリ…みたいな?俺の考えた最強のプリキュアかよ冗談はグラサンだけにしてくれよ…」 互いに宛てた行き場のない言葉が人の少なくなった電車に霧散して消え…消えることはなく相手の耳にバッチリ届き火花を散らす。 どうしてこうなってしまったのだろうか。今日は二人で遊園地デートという素敵な一日になるはずだったのに……。 判定をWAVEでほかのトライナリーに頼むもつばめからは即えっと…30分後に二人ともにあってるょとの返事。 神楽は既読無視でみやびとガブリエラに至っては既読すらつかなかった。 「あの、いい?私…なんでここにいるのかしら…」 ついに二人の間に座った…というか座らされた小夜がぼやいた。 そう、小夜だ。こんな時小夜はいつだって第三者の目線から適切な答えを出してくれる。 小夜は綾水と「」otの姉弟喧嘩を収めるそう、いうなれば母親のような存在なのだ。 「小夜はどう思う?どう考えても「」otさんが悪いわよね?」 「ちがうよね。俺じゃなくてアーヤが悪いよな」 二人が小夜の膝に手を置き迫ってくる。近い近い近い!! 「はぁああああああああああ…………」 小夜は何度目かわからないため息を漏らした。せっかくの休日…おひとり様バイキングの予定がパァ…… 「とりあえず、電車で話すようなことでもないし…ファミレスは…いや駄目ね…私がこの人達の連れと思われるのがもう嫌…手遅れだけど…個室居酒屋…そうねそうしましょう…はぁ…」 一行は小夜を先頭に日ごろ下りない駅で入ったことのない個室居酒屋に入った。当然、知り合いに見られたら舌を噛む他ないからだ。 「まず二人とも、自分を冷静に見つめなおしてみて?自分のファッションどう思う?」 とりあえず、三人ともビールで乾杯(何に?)をしてから改めて小夜が仕切りなおす。意外と突飛なアーヤ対応で鍛えられた小夜は案外誘導がうまい。 「「どうって…」」 「「かっこいい(かわいい)だろ(でしょ?)」 「うん、帰るわ私」 二人がかりで小夜を押さえつける。 離して!いやっ人を呼ぶわよ!!と小夜が逃げようとするも半べその二人にほだされ、小夜は座りなおす。 「とりあえず正座しなさいよ二人とも。靴は脱いでね。は?いいから早くしなさいよ」 既に散らかりすぎて収拾がつくのかどうかも怪しいが、小夜は頭脳をフル回転させ、Disという手段を採ることにした。 要するに二人の心をバキバキに折って浮かれた判断をしないように矯正すればいいのだ。それで解決。そう、思っていたのだ小夜は。 とりあえず算段の付いた小夜は、舌の回転をよくするのに2杯目を注文した後、お通しを口に運ぶ。 (何よこれ…すごくおいしい…冷食じゃないし、採算のとれるようにメインの料理で使わなかった部位のすべてを昇華して最高の前菜にしてる…これがもっと食べたいと思わせるぐらい…なのにもう恥ずかしくて来られないじゃない…最低……) 既にどう二人に好きかってに食べたうえで支払いを押し付けるかを考えていた小夜には気づく由もなかったのだ。 常識人気取りで相当我の強い二人を折る。それがどういうことなのか…どれだけの精神的負荷を強いられることになるのか…小夜はその身をもってたっぷり思い知るハメになる。
>絶対肉食系の小夜さんがこんなバカップルに苦戦するなんて… あのね弁解したいんだけど違うのよこれはバカップルの喧嘩の仲裁なんて生易しいものじゃなかったのよ「」氏さんは「」氏さんで喜ばせるつもりの相手に詰られてしかもその内容がお前が言うな案件だったのとアーヤはなまじ素性がいいから下手な服着ても画になるんだけど無意識にその自尊心の高さといったらなくてねつまりそれぞれ自分に全く非がないニュートラルだと思っている状態の二人をね、説得ね、しなくちゃいけないの。わかる?私のこの気持ち。どうして素直にごめんなさいが言えないの?なんで?基本まじめなのに何でそんなくだらないことでここまで面倒くさい思いをしなくちゃいけないの?日曜日だよ?私の骨付きカルビは?トントロは?焼き鳥にお野菜だって炭火で焼きたかったわよ私。なんで初めて入ってあたりだと思ったお店でこんなに惨めな思いしなくちゃいけないの…?助けてよ…ねぇ…だれか私を助けて……
結果から言うと、小夜は多大な犠牲を払い、その場を収めた。 どちらかに肩入れすれば均衡が崩れ、釣り合いを採るために更に安定を求めて状況を動かす。そう、方法自体は簡単…しかしそれに伴う代償はあまりに大きかった。 「でも、「」氏さんのその…えっと、チェーン?いいわね。財布についた剣に蛇が巻き付いたキーホルダーかっこいいわよ?」 「ちょっと小夜!?正気??「」otさんにそんな優しい嘘ついて…まさか「」otさんに気が…?」 気?殺気のことかしら?正気?正気に決まってるわ…じゃなきゃ今こうやって手のひらから血を出しそうなほど握りこんで唇を噛むはずもない…ごめんね私の美的センス…少しだけ黙っていて…… 「だろ?やっぱり変なのはアーヤだよ」 …すわよ本当に…ッ!! 「アーヤだって悪くないわ。(単体で見れば)いいじゃない…その帽子とサングラス…服もその…キュートよ…ッ!」 久しぶり。子の胸が熱くなって、涙が出てきそうになる感覚… 「そうよね小夜!」 「小夜…結局どっちの味方なの?」 あー!もー!ほんっと面倒くさい!!!!!!!! そのあとのことを、小夜は覚えていなかった。 目が覚めると、自室のベッドだった。着の身着のまま化粧も落とさずに寝ていた。 「あっ!?スカート皴になっちゃう!時間っ!!」 服を脱ぎ捨て下着姿のままバタバタとスマホの時間を確認する小夜。 そこには長文のアーヤと「」otからの謝罪WAVEが来ていたが今は読む暇がない。 下着を脱いで洗濯機に放り込み、シャワーに飛び込む。小夜は華の大学生。外に出るのにシャワーも化粧もナシなどありえないのだった。 ちなみにその一週間小夜はアーヤと「」otに交互に食事に誘われおごり飯に舌鼓を打つ。 目下の悩みは来週の体重であった。
最終更新2月5日分まで